建築基準法とは?
建築基準法は、建物の安全性・衛生・環境・防火などの基準を定めた法律です。昭和25年に制定され、以降何度も改正されています。
簡単に言えば、「安心して暮らせる建物や街をつくるためのルール」といったところです。
この法律に基づいて、建物を建てる際には設計や建材、配置などに細かな基準が求められます。
なぜ建築基準法が大事なのか?
建築基準法がなかった時代、建物の倒壊や火災などの被害が多く、都市環境も整っていませんでした。そこで、国が安全な都市づくりのために定めたのがこの法律です。
●地震や台風に強い建物をつくる
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●火事が広がりにくい設計にする
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●隣地や道路との距離を適切に保つ
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●日照や風通しを確保する
…といった建物を設計したり建築したりする際のルールを定めています。
自分の土地だからといって自由に建てれるというわけではない
建築基準法のポイント
1. 用途地域
土地には「住宅用」「商業用」などの用途地域が定められています。これによって、建てられる建物の種類や高さが制限されます。
例:第一種低層住居専用地域では、コンビニや工場は建てられません。
2. 建ぺい率・容積率
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建ぺい率=敷地面積に対する建物の面積の割合
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容積率=敷地面積に対する延床面積の割合
これらは、建物のボリューム感を制御するためのものです。
3. 道路に接しているか(接道義務)
建築基準法では、原則として幅4m以上の道路に2m以上接していないと建築できません。これを満たさない「再建築不可物件」には注意が必要です。
4. 階数・高さ制限
周囲の環境に影響しないよう、高さや階数にも制限がかかる場合があります。特に低層住居地域では厳しい制限があります。
不動産購入時に気をつけたいポイント
不動産購入の際には、以下の点をチェックしましょう。
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●建築基準法上の接道条件を満たしているか
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●建ぺい率・容積率に余裕があるか
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●用途地域に合った利用が可能か
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●高さや日影の制限が建築計画に影響しないか
これらを怠ると、「思っていた家が建てられなかった」「リフォームできない」といった事態になることも。
建築基準法は、私たちの生活の安全・快適さを守るための大切な法律です。不動産購入や建築を考える際には、ぜひ基本的な知識を押さえておきましょう。
当社では、物件の建築条件や法的制限についても丁寧にご説明しています。気になる物件があれば、どうぞお気軽にご相談ください(^^)!